【19:00〜】古典戯曲を読む会@名古屋①(イプセン『幽霊』)
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2020年9月24日
古典戯曲を読む会@名古屋(団体紹介)
古典戯曲を読む会@名古屋は古典戯曲を読む会@東京から発展し、名古屋で2012年から2016年の4年間活動していた団体です。
読む戯曲はできるだけ幅広くをモットーに、西洋戯曲だけでなく謡曲・床本やスペイン戯曲などできる限り幅広く取り上げてきました。
現在は活動休止中ですがオンラインフェスティバル開催ということで期間限定復活で参加しました。よろしくお願いします。
【開催日時】
①9月24日(木)19:00〜22:00頃
②9月27日(日)10:00〜12:00頃
【読む戯曲】
①9月24日(木):イプセン『幽霊』
※使用する本 岩波文庫『幽霊』 (1996)イプセン (著), 原 千代海
(「読み手」としてご参加の方は図書館、書店、Amazon等で各自入手してご準備ください)
〜どんな戯曲?〜
「ちょいと新聞を取り上げても、その行間に幽霊が忍び込んでいるような気がしましてね。きっと、国中に幽霊が忍び込んでいるんですわ、海の砂ほどいっぱいに。」
『人形の家』『民衆の敵』等、知名度の高いイプセン戯曲の中で、地味で目立たない扱いを受けがちな『幽霊』。しかし発表当時『教会の権威への冒涜』『不倫』『近親相姦』『性病』『自殺幇助』… と、これでもかと繰り出される社会のタブーに、『人形の家』以上にセンセーショナルに受け止められた戯曲です。更に、センセーショナルな題材であるだけではなく、人の心の機微を繊細に描き出しており、現代に通じる濃厚な人間ドラマでもあり、声に出して読むと一言一言が綿密に計算されたものであることが実感できます。
イプセンの生きた時代はノルウェーの独立前後の激動の時代でもありました。価値観の揺れ動く時代に生きたイプセンの言葉から現代の私達は何を感じるのか。話し合う時間も持てればと思います。
②9月27日(日):芥川龍之介『二人小町』『藪の中』
青空文庫(『二人小町』)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/86_15241.html
青空文庫(『藪の中』)
https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/24454_47036.html
(「読み手」としてご参加の方はZOOMを使用しながら閲覧できるよう、各自ダウンロード・印刷などしてご準備ください)
〜どんな戯曲?〜
「女と云うやつにかかり合うと、どんな目に会うかわかりません」―『二人小町』
「わたしはその時とき猛然と、男を殺したい気になりました。」―『藪の中』
芥川龍之介の数少ない戯曲形式の作品『二人小町』と、7人の独白からなる『藪の中』。全く異なる形式でありますが、どちらも芥川龍之介の得意分野であった古典を下敷きにした王朝物と呼ばれるジャンルの人気作品です。
小野小町と玉造の小町、二人の小町の罵り合い、翻弄される黄泉の使いをコミカルに描く『二人小町』と、一晩の惨劇の後、茫々とした記憶をまさぐる様な『藪の中』。どちらが悲劇で、どちらが喜劇なのか…。声に出して読むことで体温や匂いさえ感じられそうな芥川の言葉の世界を一緒に味わう時間になればと思っています。
【会について】
FaceBookページ
https://www.facebook.com/groups/397847476978468/
【参加申し込み方法】
専用申し込みフォームからお申し込みください。